大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問31 (<旧課程>第4問(漢文) 問1)
問題文
空欄( X )に入る語として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問31(<旧課程>第4問(漢文) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
空欄( X )に入る語として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
- 廉
- 刻
- 頑
- 濫
- 偏
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この過去問の解説 (3件)
01
最も適当なのは、「廉」です。
本文の 「為政X而公」 は、
「政治を行うにあたって、私心がなく清く、公正である」
という意味に読むのが自然です。
ここでの 「廉」 は、清らかで私欲がないことを表します。
そのため、「廉而公」 で、清廉で公正だという、人物をほめる言い方になります。
この選択肢が適切です。
「廉」 は、私欲がなく、清く正しいという意味です。
本文では、ワシントンの政治のしかたをよいものとして書いているので、「為政廉而公」 と読むのが最も自然です。
つまり、政治をするうえで清廉で、公平だったという意味になります。
この選択肢は適切ではありません。
「刻」 には、きびしい、むごいという意味があります。
「刻而公」 だと、きびしくて公正のような意味になり、文として不自然ではありませんが、人物をほめる流れとしては合いにくいです。
ここでは、まず人柄の清さを表すほうが自然です。
この選択肢は適切ではありません。
「頑」 は、かたくな、頑固という意味です。
「頑而公」 では、頑固で公正となってしまい、ほめ言葉としてまとまりが悪いです。
本文のよい評価とも合いません。
この選択肢は適切ではありません。
「濫」 は、みだりにする、行きすぎるという意味です。
「濫而公」 という言い方は意味が通りにくく、本文の内容にも合いません。
この選択肢は適切ではありません。
「偏」 は、かたよるという意味です。
「偏而公」 だと、かたよっているのに公正というような、意味のつながりが悪い表現になります。
覚えておくポイントは、
「廉」= 清廉
「公」= 公正
で、二つが並ぶと人物や政治のよさを表す言い方になるということです。
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02
空欄(X)の前後を書き下し文にして見ると、
「ワシントン政を為すや」、
「誠を推して物に侍す」となります。
この書き下し文から、
この文章は「ワシントンの政治はこんな風に行われていました」という内容であることが分かります。
さらに、
最後の「誠を推す」というところから、
誠実な政治について言及されていると推測できます。
以上のことを踏まえて各選択肢を検討していきましょう。
心が清いという意味を持つ漢字です。
清廉潔白の「廉」であるところからもそういった意味を推測できます。
誠実な政に意味が合っており適切です。
「きざむ」や「厳しい」という意味です。
誠実な政の意味とは異なります。
よって不適です。
「かたくな」や「頑固」という意味です。
誠実な政の意味とは異なります。
よって不適です。
氾濫の「濫」であり、
「あふれる」や「みだりに」という意味です。
誠実な政の意味とは異なります。
よって不適です。
偏りの「偏」であり、
「不完全」という意味があります。
誠実な政の意味とは異なります。
よって不適です。
文章についての説明と、
書き下し文を合わせて読むとどんな内容の文章であるか分かると思います。
選択肢は、
その漢字がどんな熟語で使われているかなどから意味を推測し、
文章の内容に近いものを選びましょう。
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03
冒頭付近に出てくる空欄を埋める問題という難しさはありますが、この文章がワシントンを称揚する内容であると察することができれば答えを導けるはずです。
【X】而公の「公」が「政」を行ったときの評価であるとすると、ここでは公平であることなどを意味すると考えられます。
そして而は置き字ですが順接、もしくは逆接の意味がありますので、公と同じ意味合いを持った字か、反対の意味を持った語が来ると予想できます。
そうすると、選択肢の中では「廉」が順接の意味、「濫」や「偏」などが逆接の意味として捉えられるでしょうか。
ただし、本文全体を通して、ワシントンが儒教的観点から見ても偉大な君主であると称揚する内容であると先に述べましたが、ここで逆接にして、否定的要素を述べると、文脈上の流れが悪くなってしまいます。よって、答えは「廉」です。
なお、廉は清廉潔白などの四字熟語にもあるように「私欲がない」ことを意味しますし、訓読みで廉し(いさぎよし)と読むこともありますので、「公」の字と似たような意味として捉えられます。
刻には「きざむ、ほりつける」のほか、刻薄という熟語で使われているように、「容赦がない、むごい」などの意味もあります。
ここでむごいなどの意味で使ってしまうとワシントンが暴君のように聞こえてしまい、この文章の趣旨とは大きくずれてしまいます。よって不適です。
頑は「かたくな」などの意味で使います。ワシントンの性格が果たして頑固だったのかは知りませんが、本文の趣旨として「公」と順接でつなぐような要素であるかと言われると、これは不適です。
濫は職権濫用などの言葉もあるように「みだりに、物事が度を過ぎて道に外れる」などの意味があります。これでは「公」とは真逆の意味になってしまいますので、これは不適です。
偏は「かたよる、中正でない」などの意味ですので、公とは対立するような意味として考えられます。よって不適です。
本文全体を通読すると、文章の趣旨がつかめて、その結果漢字一字の意味も取れる場合があります。問題の箇所まで読む度に問題を解くというやり方を否定はしませんが、本文全体を読み終えてから問題にあたるという解き方にも慣れておきましょう。
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