大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問18 (第3問(実用的な文章) 問1)
問題文
【文章】(段落に①〜④の番号を付してある。)
① 言いたいことをわかりやすく伝えるためには、語句を言い換えたほうがよいことがある。その一例として外来語を取り上げたい。【資料Ⅰ】は、2003年当時、あまり定着していなかった外来語について、わかりやすい言い換えが提案されたときの意識調査の結果である。(X)ここでは「インフォームドコンセント」という語に注目して、言い換えの意義について考える。
② 【資料Ⅱ】は、「インフォームドコンセント」の言い換えについての提案である。「納得診療」や「説明と同意」と言い換えると、「インフォームドコンセント」とは、医師の十分な説明をもとに患者が納得したり同意したりして、両者が医療に臨むことを表す語句だとわかる。診療場面で重要なことであるにもかかわらず、当時、その概念は浸透していなかった。この言い換えの提案は、そうした状況のなかで、A意義があったと考えられる。
③ この提案から20年近くたった今、言い換えが必要ないほど定着した外来語もあるだろう。しかし、外来語をわかりやすく言い換える必要性が今後なくなるわけではない。それは、ある外来語がそのまま一般的になったとしても、社会の変化にあわせて別の新しい外来語が使われるようになるからだ。また、B時代が進んでも社会全体として外来語の増加を当然だと考える人が大きく増えるとは限らない。意味の伝わりにくそうな外来語については、これからも言い換えたほうがよい場合があるのではないか。
④ 今回は外来語の言い換えを例に、わかりやすい言葉づかいの重要性について考えた。今後も外来語について関心を持っていきたい。
Uさんは、「インフォームドコンセント」という語に注目する理由を明確にするため、【文章】の段落番号①の(X)に文を書き加えることにした。書き加える文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問18(第3問(実用的な文章) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
【文章】(段落に①〜④の番号を付してある。)
① 言いたいことをわかりやすく伝えるためには、語句を言い換えたほうがよいことがある。その一例として外来語を取り上げたい。【資料Ⅰ】は、2003年当時、あまり定着していなかった外来語について、わかりやすい言い換えが提案されたときの意識調査の結果である。(X)ここでは「インフォームドコンセント」という語に注目して、言い換えの意義について考える。
② 【資料Ⅱ】は、「インフォームドコンセント」の言い換えについての提案である。「納得診療」や「説明と同意」と言い換えると、「インフォームドコンセント」とは、医師の十分な説明をもとに患者が納得したり同意したりして、両者が医療に臨むことを表す語句だとわかる。診療場面で重要なことであるにもかかわらず、当時、その概念は浸透していなかった。この言い換えの提案は、そうした状況のなかで、A意義があったと考えられる。
③ この提案から20年近くたった今、言い換えが必要ないほど定着した外来語もあるだろう。しかし、外来語をわかりやすく言い換える必要性が今後なくなるわけではない。それは、ある外来語がそのまま一般的になったとしても、社会の変化にあわせて別の新しい外来語が使われるようになるからだ。また、B時代が進んでも社会全体として外来語の増加を当然だと考える人が大きく増えるとは限らない。意味の伝わりにくそうな外来語については、これからも言い換えたほうがよい場合があるのではないか。
④ 今回は外来語の言い換えを例に、わかりやすい言葉づかいの重要性について考えた。今後も外来語について関心を持っていきたい。
Uさんは、「インフォームドコンセント」という語に注目する理由を明確にするため、【文章】の段落番号①の(X)に文を書き加えることにした。書き加える文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 図1が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、他の語に比べて多くの人が外来語のまま使用するほうがよいとしている。
- 図1と図2が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、外来語の言い換えを肯定的に捉える人の割合が他の語より多い。
- 図2と図3が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、「言い換え語」に対する年代ごとの意識の差が他の語より大きい。
-
図3が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、もとの外来語のほうがわかりやすいとする割合が、年代が下がるほど高い。
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この過去問の解説 (2件)
01
図から読み取れる内容になっているか、
各選択肢を検討しましょう。
図1ではインフォームドコンセントは外来語のまま使用した方がよいと思う人は、
3つのうちで最も低いです。
よって不適です。
適当な選択肢です。
インフォームドコンセントについて、
他の語句と比べて図1では外来語のまま使った方が良いと思わない人が唯一半分以上であり、
図2では言い換え語が分かりやすいと答えた割合が最も多いことが分かります。
図2と図3では「言い換え語」に対する年代ごとの意識の差を他の語と比べることは出来ません。
よって不適です。
図3が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、もとの外来語のほうがわかりやすいとする割合が、年代が下がるほど高い。
図3ではもとの外来語のほうがわかりやすいとする割合は山なりになっており、
20代が最も高いです。
そのため年代が下がるほど高いとはいえません。
よって不適です。
図を正確に読み取ることができれば、
簡単に解くことができる問題でした。
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02
図1~3から得られる情報を正しく読み取っているかが問われる問題です。
それほど複雑な読解力は求められないので、選択肢を一つ一つ落ち着いて確認していきましょう。
図1では「言い換えないで外来語のまま使った方がよいと思いますか」という問いに対し、「インフォームドコンセント」という語では「そう思う」と答えた割合が他の語より低くなっています。したがって、他の語に比べて多くの人が外来語のまま使用するほうがよいとしているという説明は誤りです。
図1と図2から読み取れる情報を正しく説明しているこの選択肢が正解です。
図2および図3から「インフォームドコンセント」以外の語に関する年代ごとの意識の差は分からないため、誤りです。
図3が示すとおり、特に「インフォームドコンセント」については、もとの外来語のほうがわかりやすいとする割合が、年代が下がるほど高い。
図3を見ると、もとの外来語のほうがわかりやすいとする割合は10代では20.1%となっており、これは20代の22.3%よりも少なくなっているため、もとの外来語のほうがわかりやすいとする割合が年代が下がるほど高いという説明は誤りです。
グラフを読み取る能力が問われる問題でした。
比較的容易な問題なので、ぜひ正解を目指しましょう。
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