大学入学共通テスト（国語） 過去問
令和5年度（2023年度）本試験
問31 (第4問（漢文） 問3)

「見分ける」という意味をもつこの選択肢が正解です。

不適当です。

「弁償」は壊してしまったものなどをお金など元のものと同程度の価値のもので埋め合わせることを言いますが、のちの文章ではどんな試験で「賢愚」を見分けるかが書かれており、損失を埋め合わせる話は出てきません。

したがって不適当となります。

不適当です。

「弁護」とは弁護士で知られるように、言葉で誰かを庇ったり応援したりする意味の熟語です。

後ろに「愚者」の特徴や良い点が書かれているなら正答となる可能性もありますが、この場合は文脈に矛盾するため不適当となります。

不適当です。

「弁解」をわかりやすく言うと「言い訳」です。

臣下が賢者を登用する方法をまったく思いつかずに波線部ウへたどりついたなら正答となった可能性はありますが、波線部ウのあとには賢者の見つけ方が書かれていることから、波線部ウは「見分け方を見つけた」との内容だと推測できます。

不適当です。

「弁論」は各々の意見を理由とともに述べ合うこと、もしくはその際に述べる意見そのもののことを指します。

「賢」を「弁論する」のであれば続く文章ではどういった人が賢いのか、賢いとはどういうことなのかなどが語られているはずです。

しかし後に語られているのは賢愚の見分け方であり、文脈として矛盾します。

適当です。

「弁別」の類語は「判別」「区別」であり、何かと何かを分けることを指します。

「賢」「愚」という対称的なものがこののちに語られている以上、ここではその2つを「わける」意味が最も適当となります。

「弁」の意味を間違えているため、不適当です。

「弁」の意味を間違えているため、不適当です。

「弁」の意味を間違えているため、不適当です。

「弁」の意味を間違えているため、不適当です。

正しく訳せていますので、正解です。