大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問20 (第3問(実用的な文章) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(国語)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問20(第3問(実用的な文章) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

わかりやすい言葉づかいについて自分の考えを書くという課題を与えられたUさんは、かつて外来語をわかりやすく言い換える提案があったことを知って興味を持ち、そのことを例に【文章】をまとめている。【資料Ⅰ】と【資料Ⅱ】は、集めた資料をUさんがまとめ直したものである。これらを読んで、後の問いに答えよ。

【文章】(段落に①〜④の番号を付してある。)
①  言いたいことをわかりやすく伝えるためには、語句を言い換えたほうがよいことがある。その一例として外来語を取り上げたい。【資料Ⅰ】は、2003年当時、あまり定着していなかった外来語について、わかりやすい言い換えが提案されたときの意識調査の結果である。(X)ここでは「インフォームドコンセント」という語に注目して、言い換えの意義について考える。
②  【資料Ⅱ】は、「インフォームドコンセント」の言い換えについての提案である。「納得診療」や「説明と同意」と言い換えると、「インフォームドコンセント」とは、医師の十分な説明をもとに患者が納得したり同意したりして、両者が医療に臨むことを表す語句だとわかる。診療場面で重要なことであるにもかかわらず、当時、その概念は浸透していなかった。この言い換えの提案は、そうした状況のなかで、A意義があったと考えられる。
③  この提案から20年近くたった今、言い換えが必要ないほど定着した外来語もあるだろう。しかし、外来語をわかりやすく言い換える必要性が今後なくなるわけではない。それは、ある外来語がそのまま一般的になったとしても、社会の変化にあわせて別の新しい外来語が使われるようになるからだ。また、B時代が進んでも社会全体として外来語の増加を当然だと考える人が大きく増えるとは限らない。意味の伝わりにくそうな外来語については、これからも言い換えたほうがよい場合があるのではないか。
④  今回は外来語の言い換えを例に、わかりやすい言葉づかいの重要性について考えた。今後も外来語について関心を持っていきたい。

Uさんは、【資料Ⅲ】を用いて【文章】の段落番号③の主張に根拠を加え、さらに【文章】の全体を整えることにした。これを読んで、後の問いに答えよ。

Uさんは、【文章】の段落番号③の下線部B「時代が進んでも社会全体として外来語の増加を当然だと考える人が大きく増えるとは限らない」という主張の根拠を明確にするため、【資料Ⅲ】を用いようと考えた。【資料Ⅲ】から読み取れる根拠として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 2002年と2022年の60代以上を除く各年代について、同じ年代どうしを比較すると、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合に大きな変化が見られないこと。
  • 2002年と2022年のどちらの調査においても、回答者全体のうち外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合は6割程度しかなく、著しい差はないということ。
  • 2002年の調査と比較すると、2022年の調査では、生まれた年を基準にした同じ世代において、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低い場合が多いこと。
  • 2002年の60歳以上と比較すると、2022年の60代、70代、80歳以上の各年代では、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低くなっているということ。

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この過去問の解説 (2件)

01

【資料Ⅲ】には図と図についてのメモがあります。
それぞれを読んで適当でないものを検討していきます。

選択肢1. 2002年と2022年の60代以上を除く各年代について、同じ年代どうしを比較すると、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合に大きな変化が見られないこと。

2002年と2022年の60代以上を除く各年代のグラフを比較すると、
20代では86と85であるなど、
6以上割合が異なる年代がありません。
よって適当です。

選択肢2. 2002年と2022年のどちらの調査においても、回答者全体のうち外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合は6割程度しかなく、著しい差はないということ。

【図についてのメモ】の最後の項目に書かれた内容と一致しています。
よって適当です。

選択肢3. 2002年の調査と比較すると、2022年の調査では、生まれた年を基準にした同じ世代において、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低い場合が多いこと。

図4を見ると、
基本的に2022年の線は2002年の線より下にあることが分かります。
よって適当です。

選択肢4. 2002年の60歳以上と比較すると、2022年の60代、70代、80歳以上の各年代では、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低くなっているということ。

2002年の60歳以上は最も低い42であり、
それに比較して2022年の60代、70代、80歳以上の各年代では、
外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合は高くなっています。
よって不適です。

まとめ

不適なものを選ぶ問題なので、
適当なものを選ばないよう気をつけましょう。
明らかに違う選択肢を選びましょう。

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02

適当でないものを選ぶ問題ですので、誤って適当な選択肢をマークしないよう注意しましょう。

選択肢1. 2002年と2022年の60代以上を除く各年代について、同じ年代どうしを比較すると、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合に大きな変化が見られないこと。

一例として、図4の【2002年調査】の【20代】2022年調査の20代を見比べます。

 

すると、【2002年調査】の【20代】では86%2022年調査の20代では85%と、同じ年代同士では大きな変化が見られないことが分かります。

他の世代も同様に見比べていくと、60歳以上を除いた各年代についてこの説明はグラフと合致しています。

選択肢2. 2002年と2022年のどちらの調査においても、回答者全体のうち外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合は6割程度しかなく、著しい差はないということ。

【資料Ⅲ】下部の箇条書きの2つ目で提示されている情報と合致した説明になっています。

選択肢3. 2002年の調査と比較すると、2022年の調査では、生まれた年を基準にした同じ世代において、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低い場合が多いこと。

図4を参照しましょう。

たとえば、2002年当時に20代だった層の回答と、その層が20年経過して40代になった2022年時点での回答を見比べることになるので、□と●のデータをタテに見比べていきます。すると、説明文はグラフの情報に合致していることが分かります。

 

【2002年調査】の【60歳以上】vs 2022年調査の80歳以上の比較結果だけは2022年調査の割合の方が高くなっていますが、説明文は「~低い場合が多い」となっており、必ず低くなるとは断言していない点に注意しましょう。

選択肢4. 2002年の60歳以上と比較すると、2022年の60代、70代、80歳以上の各年代では、外来語が増えるのは当然だと回答した人の割合が低くなっているということ。

2002年調査】の【60歳以上】のデータである42%を基準に比較していきます。

 

2022年調査のデータを見ると、60代では60%70代では49%80歳以上では44%となっていることから、いずれも【2002年調査】の【60歳以上】のデータである42%を上回っています

 

したがって、グラフから得られる情報と矛盾する説明をしているこの選択肢が適当でないものと判断できます。

まとめ

2つ以上の事柄を比較する際に、グラフのどこに注目すべきか判断する能力が問われる問題です。

選択肢の正誤を判断するのに少し時間がかかるかもしれませんが、落ち着いて考えれば答えは見えてくるので集中力を切らさないようにして臨みましょう。

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