大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問35 (第5問(漢文) 問4)
問題文
傍線部Bについて、空欄( X )と( Y )とに当てはまる語の組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問35(第5問(漢文) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
傍線部Bについて、空欄( X )と( Y )とに当てはまる語の組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
- X:義 Y:徳
- X:道 Y:義
- X:道 Y:声
- X:徳 Y:義
- X:徳 Y:声
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この過去問の解説 (3件)
01
傍線部は、同じ型が読点を境に繰り返されています。「不若」が2回登場していることから、その点に気がつけると良いです。
また、本文で、傍線部の直前も同じような型の文が登場することにも注目です。
「於」を境に、文が作られている点に気がつけるとよいです。
傍線部はこの直前の対比を踏まえて述べられた一文ですので、この構造を掴めば訳が分からなくとも解ける人もいるはずです。念の為訳をざっくりと解釈すると、漢文は英語と語順が同じですので、句の頭にくる「段干木」・「寡人(=君主が自称するときの一人称)」を主語と考えて、「段干木は徳によって光り、寡人(私)は勢いによって光る」、「段干木は義によって富み、寡人(私)は財によって富む」というような感じです。
すなわち、「段干木」↔︎「寡人」、「徳↔︎勢」、「義↔︎財」が対比されていることを押さえましょう。
そして、傍線部についてですが、基本的に頭にくる語が主語となるので、「勢は〜、財は〜」と「勢」・「財」について何か意見を述べようとしていると分かります。前述した直前の文脈を踏まえ、「勢」・「財」と対比されているのは何か考えると、正答がみえてきますね。
不適当です。傍線部の主語となる「勢」・「財」と対比する内容を取り違えています。
不適当です。傍線部の主語となる「勢」と対比する内容が誤っています。
「道」は、本文中で「(段干木は)君子としての道を抱いて」と段干木を説明する文脈で使われてはいますが、傍線部直前の「勢」との対比を踏まえられておらず不適当です。
不適当です。傍線部の主語となる「勢」・「財」と対比する内容が誤っています。
「道」は、本文中で「(段干木は)君子としての道を抱いて」と段干木を説明する文脈で使われてはいますが、傍線部直前の「勢」との対比を踏まえられておらず不適当です。
また「声」は、本文中で「名声」といった意味合いで使われており、これも「財」との対比とはならずここで用いられるのは不適当です。
これが最も適当です。
上記した通り、傍線部直前の文脈で、「段干木」↔︎「寡人」、「徳↔︎勢」、「義↔︎財」が対比されていました。そのため、「勢いは徳の尊さに及ばず、財は義の高尚さには及ばない」のように文脈に沿った対比ができるこの選択肢が最も適当です。
また、「A不若B」は、「AはBにしかず」と訓読して、「AはBには及ばない(AよりもBの方がよい)」と比較する文法です。
不適当です。
傍線部の主語となる「財」と対比する内容が誤っています。
「声」は、本文中で「名声」といった意味合いで使われており、「財」との対比とはならずここで用いられるのは不適当です。
比較形の句法「A不若B」が理解できていることを前提として、さらには、何と何を比較しているのか、本文解釈まで求められる設問です。
とはいえ、漢文は語順や構造が命とも言え、語の意味が分からなくても、主語・述語・目的語などがどのように配置されているか掴めば、本文の内容をざっくりと解釈していけます。今回も、文の構造がわかれば正答に近づける問となっていますので、英語と同じ感覚で数をこなし力を養えるとよいでしょう。
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02
傍線部Bは、傍線部AとBとの間の「段干木は徳に光き、寡人は勢に光く。段干木は義に富み、寡人は財に富む」と、文侯が自分と段干木を比較して述べている文章の要約です。
傍線部Bの「勢」と「財」は文侯の特徴として述べているものです。
そのため傍線部Bの(空欄X)(空欄Y)には、段干木の特徴として挙げられている「徳」と「義」がそれぞれ入ります。
よって正答は空欄Xが「徳」、空欄Yが「義」となります。
それでは各選択肢を見ていきましょう。
不適当です。
(空欄X)(空欄Y)にそれぞれ「義」と「徳」が入るところまでは合っています。
あとは傍線部Bの前の「段干木は徳に光き、寡人は勢に光く。段干木は義に富み、寡人は財に富む」より、「勢」に呼応するのは「徳」、「財」に呼応するのは「義」である点に気をつけましょう。
不適当です。
本文中に「道」に関する記述は「君子の道」しかありません。
「君子の道」は、富や権力といった目に見える力には目もくれず、人として正しい道を歩んだ段干木の素晴らしさを述べた文章に登場する単語です。
しかし傍線部Bは、文侯と段干木との比較を端的に述べた文章です。
文侯と段干木との比較に君子の道は関係がないため、誤りとなります。
不適当です。
道は先ほどと同じく「君子の道」、声は段干木の名声が天下にとどろいているとの評価に用いられています。
傍線部Bの文侯と段干木との比較には、段干木のみを評価する「道」も「声」も関係がないため、誤りとなります。
適当です。
解説冒頭で述べた通り、文侯と段干木との比較が正しくできています。
不適当です。
「徳」はともかくとして、段干木のみを評価する「声」は傍線部Bには関係がありません。
①正しく内容が把握できているか
②漢文の対比構造が理解できているか
を問うている問題です。
①がわかっていなくとも②さえつかめていれば正答にたどり着けます。
漢文は古文の詩歌よりも対比構造や押韻に重きを置く文章です。
文法や漢字の意味は覚えるしかありませんが、対比構造や押韻は気づけばわかるものです。
漢文の構造に留意して読む練習をしておきましょう。
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03
文脈を正しく読み取れているかを問う問題です。
ヒントは傍線部Bの直前の文章にあります。
「段干木は徳にかがやき、寡人(わたし)は勢にかがやく。段干木は義に富み、寡人は財に富む」
傍線部Bはこの一文に対応していることから、空欄(X)には徳、空欄(Y)には義が当てはまると判断できます。
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