大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問36 (第5問(漢文) 問5)
問題文
傍線部C「段干木賢者」について、司馬庾がこのように言っているのはなぜか。それを説明する文として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問36(第5問(漢文) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
傍線部C「段干木賢者」について、司馬庾がこのように言っているのはなぜか。それを説明する文として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
- 段干木は、権力者や資産家に頼らず、困窮した民を独力で救済していることが天下に知れ渡っているから。
- 段干木は、権力や利益を追い求めず、民間で高潔な生き方を貫いている人物として広く認められているから。
- 段干木は、民間に埋もれて生き、諸侯に知られていないが、それを意に介さない人物として尊敬されているから。
- 段干木は、民間人の立場にありながら、周辺諸地域との友好関係に尽力することで人々に敬愛されているから。
- 段干木は、現在の君主を眼中に置かず、古(いにしえ)の君主の政治を理想とする見識の高さが評価されているから。
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この過去問の解説 (3件)
01
司馬庾の続くセリフの中には理由が述べられていませんので、これまでの話の内容を踏まえる必要があります。前の段落で、文候が段干木を讃える内容を語っていたかと思いますので、文候の言葉に注目し正答を導きましょう。
不適当です。
「困窮した民を独力で救済」が不適当です。この説明の根拠となる内容は本文中に見当たりません。
これが最も適当です。
文候の言葉で、「段干木不〜声施千里」の部分がこの説明の根拠となります。段干木は権力や利益に走ることなく、君子としてのあり方を貫き民間に隠棲し名声が伝わった、と述べられています。
不適当です。
「諸候に知られていない」が不適当です。司馬庾は「天下莫不知、諸侯莫不聞」と述べていて、本文の内容に沿いません。「莫不」は二重否定ですので、「〜しないものはない」=「誰もがみな〜である」ということです。
不適当です。
「民間人の立場にありながら、周辺諸地域との友好関係に尽力」が不適当です。この説明の根拠となる内容は本文中に見当たりません。
不適当です。
「現在の君主を眼中に置かず、古の君主の政治を理想とする」が不適当です。この説明の根拠となる内容は本文中に見当たりません。
司馬庾のセリフの理由が問われているので、続く司馬庾のセリフにも目を通したいですが、これまでの内容を押さえているかが鍵になっています。
漢文の問題では、何かしらの思想や意見が始めに述べられ、最後の段落ではその思想を踏まえた内容が述べられる、という構成が多いです。最後の段落で場面が切り替わり、一見脈絡が無いように思えても、内容としては前段落までの思想を踏まえての内容ですので、本文で主張される内容は何か意識して読むといいでしょう。
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02
傍線部Cが文章の途中までであることから、まずは傍線部Cを含む文章をすべて読んでから回答しましょう。
傍線部Cは秦が魏に侵攻しようとした際に、秦の司馬庾が挙兵を諌めた場面での台詞です。
書き下し文にすると、
「段干木は賢者にして、その君之を礼すること、天下知らざるはなく、諸侯聞かざるはなし」
となり、意味は、
「段干木は賢者であり、段干木の主人である魏の君主(文侯)も段干木の賢さに敬意を払っている。そのことは天下に広く知れ渡っており、各国の有力者も皆聞き及んでいる」
となります。
この台詞から、明らかな誤りを含む選択肢を消去法で絞っていきましょう。
正答は「段干木は、権力や利益を追い求めず、民間で高潔な生き方を貫いている人物として広く認められているから。」となります。
それでは各選択肢を見ていきましょう。
不適当です。
段干木は権力や財力よりも清廉な生き方を好んだとの記述はありますが、独力で民を救ったとの記述はありません。
また、清貧に生きていては独力で民を救えるほどの財力は身につきません。
文侯の台詞から段干木の人となりがつかめていれば、すぐに誤りだとわかります。
適当です。
前半で描かれているように、段干木は権力や財力を求めず、官吏を辞してわびしい路地裏に隠居したが、それでもなお文侯のような君主レベルの権力者たちから尊敬されているとの文脈と矛盾しません。
不適当です。
「諸侯聞かざるはなし」は二重否定で「聞いていないことはない」→「必ず聞いている」の意味になります。
司馬庾の台詞では「天下にも諸侯にも知られている」と述べられているため、誤りとなります。
不適当です。
段干木は官吏を辞めた人間であり、完全な民間人とは言えません。
また司馬庾がこの台詞を言った際にはまだ官吏だった可能性もあります。
そのうえ、段干木はその清廉さから尊敬されているのであって、周辺諸国との友好関係に尽力したから尊敬されているわけではありません。
不正確性と誤りを含むため、不適当となります。
不適当です。
段干木は謙虚に生きた人物として君主(文侯)からも評価されており、決して文侯をないがしろにはしていません。
もし文侯をないがしろにしていたならば、辞めた後も文侯から敬礼を受けることなどないでしょう。
「古の政治を理想とする」といった内容も本文中にはありません。
①司馬庾の台詞の内容が理解できているか
②段干木の人となりがつかめているか
の2点が問われています。
また、文侯が魏の君主であることはつかめていなくとも、段干木の上司にあたる程度に地位のある人間だとはわかっておきたいところです。
台詞で「寡人」と出てきたら王や君主を想定する癖をつけておきましょう。
傍線部Dにつながる問題のため、必ず正解しておきたい問題です。
誤りも見つけやすく、ここまでの文脈がわかっていればすぐに正答へたどり着ける問題です。
正解できなかった場合は漢文への慣れが足りないため、たくさんの漢文に触れるようにしましょう。
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03
傍線部Cは、魏を討つために挙兵を計画している秦に対して、同じく秦の人である司馬庾が語った言葉の一部です。
「段干木は賢者にして、その君之を礼すること、天下知らざるはなく、諸侯聞かざるはなし」という一文により、段干木は賢者であり、主君が彼を尊敬していることは、知らない者がいないほど世間に周知されている、ということが読み取れます。
したがって、解答を選ぶ際には「段干木は主君も尊敬するほどの(=世間に広く認められた)賢者である」という説明が含まれていることが必須となります。
これを軸にしつつ、その他の部分も全て本文と合致している選択肢が正解となります。
段干木が「権力者や資産家に頼らず、困窮した民を独力で救済している」ことは書かれていないため、誤りです。
魏の文侯が「段干木は徳にかがやき、義に富んでいる」という主旨の発言をしており、ここから「権力や利益を追い求めず、民間で高潔な生き方を貫いている人物」という解釈は本文と合致していると判断できます。また、そのような人物として「広く認められている」という説明も本文と合致しています。
したがって、この選択肢が正解です。
冒頭で解説した「段干木の賢者ぶりは広く知れ渡っている」という必須事項が捉えられていないため、誤りです。
冒頭で解説した「段干木の賢者ぶりは広く知れ渡っている」という必須事項が捉えられていないため、誤りです。
冒頭で解説した「段干木の賢者ぶりは広く知れ渡っている」という必須事項が捉えられていないため、誤りです。
ヒントとなる文章を見つけるのは比較的容易と思われます。
該当する箇所を見つけたら、その中でも重要な要素がきちんと盛り込まれている選択肢を探してみましょう。
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